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第二段階へ  

卒業検定

2002年5月18日

雨のち曇り

今日は卒業検定の日です。
午前6時 昨晩早く寝ようと思いつつコースを覚えたり12時過ぎまでパソコンの前に座ってました。

今朝は何故かいつもどおり6時過ぎに目がさめてしまい(年寄り)目覚ましをかけた意味がなくなってしまいました。外をみると小雨が降っています。予報は曇りだったのでちょっとがっかりしましたが、僕が教習所に入校してから雨の日が多く雨には慣れっこになっていたのでこんな小ぶりなら全く問題にしませんでした。そしてもう一度寝ようと思い布団の中に入りましたが寝付けず(いつもなら寝られるんですが・・・)退屈でした。

午前7時 7時頃にはパソコンの電源を入れて昨夜掲示板等に書き込んでいただいた方々やメールをいただいた方々に返事を入れていました。
それでもまだ8時です。検定の集合時間は9時30分です。それまでに検定費(\5,250確か?)を払い受付すればよいので時間をもてあましてしまいます。教習所までは車で10分強です。仕方が無いので準備をして近所の喫茶店に行って時間をつぶします。そういえば今週は出張に行っていたりして、唯一読む漫画雑誌『少年マガジン』を読んでいませんでしたので読んで時間をつぶします。しかし気分は落ち着かず時間ばかり気になります。っと言いつつも8時50分になり喫茶店を出発いざ教習所へ向かいます。行く道すがらも不得手な一本橋が気になりイメージトレーニングです。教習所へ向かう途中雨も上がり回復傾向で一安心です。
午前9時30分 検定受付です。

教習所について受付をすませると1階の待合室で待つように指示されます。

本日の検定はBコースです。
そこで顔見知りのIさんと、しばしコースについて確認しあいます。何せ僕は教習中もあまり細かい事を言われた記憶がなく(覚えてないだけかも)ウインカーを出す位置、消す位置、一旦停止の必要性の有無など教えていただきました。

そうこうしてるうちに9時30分になり先生(検定官)が来て25歳未満の人たちに何か委任状を書いてもらうように紙を渡してました。(後で違反とかを警察?へ問い合わせてもかまわないと言う委任状らしいですが必要なんでしょうか?)自分には渡されなかったので良く分かりませんでした。


今日の検定員は2人です。今話しているM先生(あまり好きではない。意味は無いんですが気分です。先生ごめんなさい)もう一人は、副校長のH先生です。この人は入校の時から非常にとっつきやすい感じを持つ先生です。教習は実際にはしてないようですが。


その後コース図を使って本日の検定コース『Bコース』の説明です。細かく注意していただけます。

今日検定を受ける人は中型を含め12名です。コースの説明が終わるとゼッケンを渡されます。1番目の人がゼッケン11番です。僕は8番目の18番です。先日卒業検定の申し込みの紙に書いた順番は5番だったので5番目かなぁと思ったのですが違いました。18番は好きな番号だったので気分は良かったです。(でもその前の16、17も好きなんですけどね)気休めですね。ゼッケンをもらったら二輪の発着点に行くように指示されます。

午前10時頃 いよいよスタートです。

発着点で待つ間も心臓ドキドキです。何か体もこわばって動きがぎこちないです。
数分するとH先生がやってきて教習原簿をもって受験者の確認です。ゼッケン11番から16番までの6名がH先生が試験官です。監視する塔から名前を呼んで手を上げたらこちらも手をあげ乗車準備、試験開始です。H先生の後遅れる事3〜4分M先生がやってきて受験者の確認です。17番以降の人はM先生が試験官です。あまり好きでないM先生なのでいやな予感がしました。


ゼッケン18番の僕の順番は2番目です。一番もいやだし、かと言ってあまり待たされるのもいやなので3番目がベストなんですが、これは仕方ありません。すでにH先生の方の試験は始まっています。見ていると順調に行っていたのですが一本橋で落ちてしまいました。ここで検定中止なのですが、一応課題は全部やってくださいと事前説明で言われてましたのでそのまま続けられました。その間ヘルメットを被りグローブをはめ、準備です。やはり緊張しているのかヘルメットのあご紐がすぐに通す事ができ無かったり、手に持ってるグローブを落としたりしてしまいます。大きく深呼吸したりして気を落ち着かせますがすごく緊張します。開き直りたいんだけど開き直れませんでした。


そうこうしているうちに一番目にスタートの2人が終盤の急制動に差し掛かり最初の一人が(一本橋落ちた人です)かなりスリップしました。そして僕の組の一番スタートの人がやってまいりました。この人もスリップ(タイヤロック)させていました。これは減点です。この人はスタートから見ていましたが若い人なのに、バイクに慣れているのか乗車の時から落ち着いており課題も難無くこなし傍目にみてめちゃくちゃ上手く落ち着いて乗れてるというのが分かる人でした。
この程度のスリップの減点なら間違いなく合格の走りでした。


ここでH先生が検定をストップして塔から下りてきて『今日は路面も濡れているので速度もぎりぎりで無理しないように』と注意がありました。これは『暗に指定速度40km/hぎりぎりでブレーキも若干早めでOKと勝手に解釈しいくらか気分が楽になりました。

17番の人が検定終了しいよいよ僕の番です。つまらないミスは無くし、スタート時の乗車だけは、まずきっちりやろうとその時は考えてました。何故かあまりコースの事は気になりませんでした。教習の後半は、ほとんど検定Bコースと同じコースを走っていたので自信が有ったのかも知れません。(実技以外で事前にしっかりやれる事はやっておいた方が不安が一つでも減りますね。)

『次18番 なごやかさん(仮名:あたりまえ)乗車準備』のアナウンスと共に試験開始です。

乗車準備スタートでは事前の心がまえと、落ち着きだけしっかりしてれば減点は防げます。家でのイメージトレーニングでかなり効果あります。特に普段バイクに乗ってる人ほどついうっかりミスが出やそうです。サイドスタンドをはずし後方確認後すばやく乗車、ミラーの位置を合わせます。(まねだけ?)ギヤをニュートラルにいれエンジンスタートします。次にクラッチを握り1速に入れ右ウインカーを出して左右後方確認後スタートです。僕の前の人は本当に落ち着いてされてみえたので非常に参考になりました。慌てる必要の全く無いところで足もついているのでここで減点されるのはもったいないです。時間かけてもいいと思います。(コース図をクリックすると拡大します。

発進できたら、ウインカーを出し左右確認後、外周にでてまずスラロームです。第一段階のときは苦手だったんですが何故かスムーズに走れるようになってました。パイロンに引っ掛けないように注意。7秒以下で通り抜けです。7秒過ぎても1秒でたったの5点減点なので慎重にリズム良く。難なく通過です。まずまずのスタートが切れました。ここで気がついたのが検定車の調子がすこぶるよい事です。通常教習で使うバイクよりもブレーキやシフトの感覚はすごくしっくりきてました。

外周右折して信号交差点で再度右折、そして左折でクランクに入ります。ここはゆっくりでいいのでパイロンに当てないように。無事通過です。

外周から来る車に注意して外周に出て次はS字です。S字の中でもパイロンに当てなければ問題ありません。S字の中でウインカーを消して又外周に出ます。

外周を横切り坂道発進です。ここでの自分の注意点はちゃんとギアを1速に入れて停止する事です。教習中は坂道発進以外にも一旦停止する時に1速に入れ忘れが多く注意されてました。しかし今回はそれとは別で、発進時にクラッチのつなぎの位置の感覚がずれて空ぶかし気味になってしまいました。問題ない程度です。停止は1速で停止、発進時後方確認忘れずに

坂道を下りて次は一旦停止停止線の手前でしっかり停止と左右確認)の後外周を少し回り信号交差点を左折し波状路です。波状路は立ち姿勢で乗車して5秒以上かけて渡りきると言うもので、バランスを崩したりすると減点され、エンスト、脱輪で検定中止です。波状路も練習で時々ふらつきコースアウトしそうになったりはしましたが何とか通過できていたのでそれほど心配はしてませんでした。注意点は波状路の方に入る前に1速に入れておき早めに立ち上がりニーグリップをしっかりする事です。目線は前方へと教えられましたが出口付近を見ていたような気がします。無事通過です。

波状路が終わるとちょっとだけ外周に出てすぐ踏み切りです。踏み切りも一旦停止同様停止線前で停車し左右確認をしたあと1速で通過します。これも問題ありません。この辺から1時間目が終了したのか検定車以外コース上にいないことに気がつきました。ラッキーです。

踏み切り通過後一旦停止があり左折し外周から一番の鬼門の一本橋です。緊張します。外周から鋭角に入るとすぐに停止線があるので一本橋と一直線にバイクを停止させる事が難しいです。一本橋と一直線に停めると後から軌道修正せずに橋に乗ることが出来るのでバランスがとりやすくなり、一直線に停めたかったのですが今日もやっぱり無理でした。それどころか、いつもよりかなりゆがんでました。(汗;)ウインカーを消して後方確認後意を決してスタートします。一本橋も波状路同様前方遠くを見てハンドルは小刻みに揺らしてニーグリップをしっかりして進めと教習を受けていましたが、その時点ではすでに頭の中には『落ちるなよ』ということしかありませんでした。バイクの調子がいいのか僕に合っているのか分かりませんが特にリアブレーキの感触が非常に良く、リアブレーキを使って低速でのスピード微調整を苦手としている僕にとっては嬉しいことでした。そのためか一本橋上でも上手くコントロールでき自然とニーグリップも出来てました。目線は一本橋の最終地点のちょっと先を見ていたような気がします。一応一本橋は10秒以上かけてふらつかず走行する事です。時間はわかりませんが練習では良くて10秒台が1−2割、渡りきれて9秒台6割、残り2−3割くらい橋から落ちてました。今回落ちずに通過が最大目標でしたので9秒台くらいだと思い、無事橋を渡りきった事で、まずまず納得です。

残る問題は最後の課題急制動です。一本橋通過後信号交差点へ出て左折後短い間直線車線変更をして右折外周です。ちょうど休憩時間で他の車が全くいないので自分のペースで進行できます。変な車が出てきたりすると一旦停止とか色々余分な事が増えるので減点の可能性が多くなり気分的にいやです。何とラッキーな事でしょう。急制動は4速40km/h以上で走行し最初のパイロン以降でブレーキ開始路面乾燥時11m以内、濡れている時は14m以内で停止、停止時は左足のみ着地右足地着地は減点、停止線オーバー、転倒、は失格、タイヤロック1m以上は減点。前後どちらかのブレーキ不使用も減点、エンストは減点なしと言うものです。はじめの方にも書きましたが今日は雨上がりで路面は半乾き状態でスリップ者が多く出ていたのでそれほど速度についてもオーバー目に出さなくても良いのでかなりリラックスしてました。通常はすでに急制動を行っている場合は急制動を行わず外周をもう一度回り人がいなくなった時点で行うと言うルールになっています。急制動はコーナーを回った後の短い直線で一気に加速し速度を確認しながら外周を出ます。そのときウインカーを消します。あっという間に制動開始のパイロンが来てしまいます。本来速度を早めに出してアクセルを緩めて余裕を持ってブレーキ開始であれば全く問題ないのですが、急制動をすでにしている人を確認しつつコーナーを加速していかなくてはならないところが難しいところです。いつも目の悪い僕はどうしても急制動のコース内に人がいるかどうか見分けるのが遅れ加速も鈍くなってしまって制動も遅れがちでぎりぎりになっていました。またも書きますが(くどい?)通常の教習は休憩時間中のため普通車等全くおらずクリアラップ状態で加速もスムーズ余裕でブレ-キング開始規定の14mどころか乾燥時の規定11mより手前で停止。こんなうまくいったことは教習中一度もありませんでした。

これで課題は全て終了です。停止右ウインカーを出して左右後ろ確認後スタート外周から信号交差点方向に進行し左折再び右折で外周走行後スタート地点へ戻ります。外周からスタート地点に出るときに左ウインカーを出しそのまま停止位置でローギヤで停止。停止後ウインカーを消し、そのままエンジンを切り後方確認後下車、サイドスタンドを立てハンドルをいっぱいに左に切って終了です。試験官に向かって手をあげて挨拶、一礼して終了です。

午前10時40分頃 試験を終えてほっと一息していると一緒に入校したKさんが声をかけてくださりしばしお話をしました。Kさんは中型で現在第一段階みきわめというところだそうです。自動車教習所は不思議な連帯感があり無事卒業後は友人たちと一緒にツーリングに行こうということでメールアドレス交換しました。

今度は、今日検定のIさんはまだ検定前で緊張してみえます。頑張れIさん。自分は検定が終わり緊張感から開放されました。

その後人の検定を見ていると接触したことの無いようなパイロンに接触してしまったり普段では起こらないようなミスが出る方もみえました。練習の時は本番のつもりで緊張して練習、本番ので緊張しないのは無理なのでそこそこの緊張で本番が大事かもしれません。

午前11時20分頃 全員が検定を終了し校舎に入り合否の結果発表です。

各担当の試験官から結果を聞かされます。どきどきしますが試験前かなり緊張してましたのでそれに比べるとかなり楽でしたし、やれる事はきっちり出来た自信もありここで落ちても、また試験受けられると思うと何でもありません。この時点でやっと開き直れました。

試験順に試験官が採点表を見ながら合否を伝えてくれます。前の17番の人はやっぱり合格、次『なごやかさん 合格』内心大喜びです。寸評も言っていただけ僕の場合『曲がり角の小回り』『最終停止位置をもう少し停止位置よりに』という2点です。気になる課題の秒数は

スラローム 6.8秒(規定7秒以内)

波状路 6秒くらい(はっきり記憶は無いですが規定より1秒余裕があったと思       います)規定5秒以上

一本橋 10.2秒(規定10秒以上)

総合点 75点(100点満点)

すごい!!課題が全部規定時間に収まってる。練習でもこんな事はあまりお目にかかれないです。僕の中ではほとんど減点は無いような走りが出来ました。不思議です。

振り返ると

1)いつも夜間の雨の中練習していて条件の悪い中で練習できたこと。今日は視 界も良く距離感もつかめ、夜間の雨天と同じ速度でも遅く感じる事が出来まし  た。

2)ちょうど休憩に入り他の教習車がいなくなってくれた事。

3)雨上がりで急制動に不安があったのが停止距離が伸びてくれた事。

4)それから来る心の余裕。

5)前走者が非常に落ち着いて無理に急がず安定して走ってくれたおかげで見  習う事が出来た事。

6)走る順番が2番目で適度な緊張の中できた事

7)検定車が調子よく僕に合っていた事。(教習中のどのバイクより乗り易かっ  た。)

すごくラッキーな事が重なり合格できたような気がします。

一旦解散のあと普通車教習の方の合格者と一緒に卒業式です。

午後2時50分 卒業式 合格証を渡され安全運転の注意等のお話。運転免許試験場での受付日(二輪車は月から金曜日午前9時から午前11時30分)の注意等、簡単なアンケートのあと二輪組みは解散です。

同じ2輪の合格者同士連帯感が生まれ口々にお互いの労をねぎらい解散していきました。皆さん安全運転で事故ら無い様にバイクライフを楽しみましょう。

今回の2輪受験者12名合格9名でした。

あとがき 長々と僕のへたくそな文章にお付き合いいただきありがとうございます。

十数年バイクに触れておらずかなり苦戦すると思い書き始め、皆さんに楽しんでいただこうと思って書き始めたのですがすんなり通ってしまい、自分が一番驚いています。これを期に再び楽しいバイクライフが送れ、仲間が増えるとうれしいなぁと思っています。

現在教習中の方で読まれた方、僕なりのノウハウを少し書いたつもりですが、教習中に先生から教えてもらえること以外に、ご自分に合った乗り方の工夫をされると良いと思います。先生の言われる事が大筋で当てはまりますがそればかりが全てではないとお思います。頑張ってください。

またご質問ご意見ございましたらメールでもいただけると幸いです。

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